旧四郷村役場(よごうむらやくば)現在:四郷郷土資料館
所在地:三重県四日市市西日野町3375
大正10年生まれの現代に残る洋風近代建築物です。
北海道札幌市にある時計台と同じように塔があり、また塔の上の屋根の形状が特徴的な美しい洋館です。
2010年11月追記:いなべ市にある旧阿下喜小学校の校舎である桐林館にもこの塔の屋根の部分のようなデザインが見られます。
入館料は無料ですが 毎週土曜日のみ開館 AM9:00からPM4:00まで
土曜日が休みでないために なかなか中に入れません(^^;
四郷郷土資料館の公式HPから引用ここから***
当館は、郷土の先人で県下有数の経済人であった第10世伊藤傳七翁(元貴族院議員、元東洋紡績社長)が郷土への恩返しにと、1921年(大正10年)6万円という大金を寄付し三重郡四郷村役場として建てられました。
ここまで***
大正10年の6万円が どんなものなのかと思って調べた時の その他 関連資料
- ※札幌の時計台HPによると 明治11年(1878)に3869円16銭3厘の費用とのこと。
- ※大正10年の国家予算の歳入予算額:15億9128万6786円から ※財務省予算統計データから
- ※司法省所管 名古屋控訴院:名古屋、控訴院地方裁判所区裁判所建築費(総額三十二万円、六年度以降四箇年度間の継続費) 八〇、〇〇〇 ※データ作成:2008.6 神戸大学附属図書館より
- また、北海道長沼町の歴史というページには、 1921年11月22日:庁舎予算2万円可決するというのがありますので 6万円という金額は個人で寄付するって
- 全文をご覧になるのは 四郷郷土資料館の公式HPをご覧ください
大正時代どんな感じかな?と調べたらこんな感じでした ソビエト連邦成立という時代なんですね・・・
- 大正元年=1912年
- 大正3年 =1914年 第一次世界大戦勃発 オーストリア・セルビア・ドイツに宣戦布告 大正7年終戦
- 大正6年 =1917年 ロシア10月革命
- 大正11年 =1922年 ソビエト連邦成立
ほぼ同時期に造られた 旧名古屋控訴院のレンガ造りの庁舎も現存しています
資料・文献として、伊藤傳七翁=三重紡績所創業・東洋紡績 伊藤傳七翁傳記編纂会、昭和11年 があり、四日市図書館に所蔵されています。
2010年06月14日 大きな画像を見ることができるようにしました。
2010年11月13日 同じく野田新作氏の設計とされる四郷小学校講堂のページを追加
正面玄関側=南側
裏側 四郷小学校側から=北側
デザインされた大きな洋館らしい窓が印象的です。
そして塔の部分
札幌の時計台を一度だけ現物を見たことがあるのですが 大きなビルの谷間にあったので小さかったような記憶です。それだけに この四郷村役場のこんな立派なものを寄付したということに驚きます。
■アクセス:
- 東京方面からなら 新幹線でJR名古屋駅まで きて 近鉄名古屋駅に歩いて移動
- 大阪方面からなら 新幹線でJR名古屋駅まで きて 近鉄名古屋駅に歩いて移動
近鉄名古屋駅から、西日野駅までの乗車券を買っておいてください
- 特急なら 約27分 2010年の運賃は 630円+500円(特急代)
- 急行なら 約33分 2010年の運賃は 630円のみ
で 近鉄四日市駅まで くると 改札では 切符を通してもまた、出てきますので 受け取り 内部線(うつべせん)・西日野線(にしひのせん)のホームに向かいます。
近鉄四日市駅から 西日野駅行き 約8分かかります。 ここからは徒歩で 内部川沿いを歩いていくと 見えてきます♪♪
四郷村役場の図面は四郷郷土資料館HPにてご覧いただけます
2010.03.19追記: 書名: 伊藤傳七翁 著者名:伊藤傳七翁記編纂會/編 古書屋オンラインにて購入
2010年春の写真を追加
2010年追加 大きな画像を追加:クリックすると大きな画像です
大画像なので パソコンの壁紙とかスクリーンセイバーにご利用くださいませ。
■動画
登録有形文化財:旧四郷村役場 三重県四日市市2011年3月